中尾光輝「ライフサイエンス統合データベースの課題:権利と法律、技術」CBRCワークショップII, Bioinformatics Week in Odaiba 2009
BiWO2009 の情報統合データベースのセッションで講演しました。
ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)の活動の紹介と活動を通して得られた課題とそこへの取り組みについて話しました。主にライセンスと技術的な話題で、大事な事は標準を使いましょうということです。ライセンスはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス、技術はW3など標準技術。また、公開と共有は違うということも強調しました。法律の話題は翌日の大久保教授の講演に丸投げしてしまいました。
質問では、組織の公開文章やコンテンツにクリエティブ・コモンズ・ライセンスを使いたいけど上部組織をどうやって説得するとよいのか?DBCLSはどうやってROISを説得したのか?というものがありました。なかおはそのプロセスの詳細を知らなかったので答えられませんでしたが、このような実際に導入するときに参考になるようなコンテンツを作っていく必要があるということがわかります。
講演後に、ライセンスについてこういった話は初めて聞いたという感想や、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを初めて知ったという話や、長らくソフトウェアを公開しているけどライセンスは難しくて何を選べばいいのかわからないという話を受けました。
興味や関心はあるけど、わかりにくいという状況だとあらためてわかった次第です。宣伝をして認知度をあげたり感心を引くという時期はとっくに過ぎていて、感心のある人がいかに容易く導入できるかについてどのようなことができるのか、必要なのかに取り組む必要があります。
デモも行いました。
翌日には大久保DDBJセンター長が招待講演をされました。